ワイナリー探方 第二弾

2009,10,09 | ワインのあれこれ

山梨県の勝沼に行ってきました。

皆さんご存知の通り、日本のワイン生産の中心であり、発祥の地でもあります。

今回の目的は勝沼の中でも最高の畑とされる、『鳥居平』を見るのが目的です。訪れたのは『鳥居平 今村』。この鳥居平畑の最大の所有者です。

残念ながら当日はあいにくの雨。傘を差したまま畑の中に入りましたが、これが一苦労でした。ご存知の方も多いかと思いますが、日本の甲州種のブドウ畑は棚仕立て(食用のブドウと同じです)で、ブドウが私の頭ぐらいの位置になります。

雨の中、頭を低くして傘をさし、頭上のブドウを見る。はたから見るとかなり滑稽な様子ですが、栽培責任者の方には栽培方法はもちろんのこと、地形や土壌、樹の根っこのことなど、丁寧に話をしていただき、とても有意義な時間でした。

ここからは、お楽しみのテイスティングです。

赤ワイン、白ワイン共に、若いヴィンテージからスタートしました。感想としてはどちらも軽やかすっきりした味わいに、旨味を足したタイプでした。特に白ワインの伝統的なスタイルで若干の甘味を残したタイプに好感を覚えました。

それと何といっても、ここの醸造所のすごい所はオールドヴィンテージです。今までの日本のワインでは考えられない、1977年物や50年熟成した白ワインをテイスティングさせて頂きました。(なんと100年物も持っているそうです)

信じられないかもしれませんが、どちらも熟成の途中といった感じです。特に77年にはまだまだ若々しさが残っていたくらいでかなりびっくりしました。

最後に現在三代目当主の今村 英勇会長のご自宅にお邪魔してお話を伺いましたが、会長のワインへの思いをひしひしと感じる時間でした。

ちなみにボトルの裏ラベルを見ると、その会長の思いの一端が垣間見えます。ものすごく熱い方でした。

早速レストランのワインリストにもオンリスとしました。

鳥居平・今村 ヴィンテージコレクション・ブラン キュヴェ ユカ 2004年(白ワインです)

会長のお孫さんの名前を付けたワインで、今後100年かけ少しずつリリースするとの事でした。このワインの100年後が楽しみです。

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