ヨーロッパへ行くということ

2010,03,03 | Introduction, エトセトラ…, ミュージックレストランとは?

私は年に何度も渡欧しています。常日頃、ヨーロッパに行くということにロマンがあったということを忘れないでおきたいといつも思っています。ロマンとは、目的意識とそれに付随する風情のことを指します。

例えば、100年前のニッカウィスキーの竹鶴さんは馬車、汽車、船を乗り継いで遥々渡欧したわけです。
何年という月日をかけた旅は、大きな苦難があったことも想像されます。
そして、スコットランド人の嫁をはるばる北海道に連れて来るなんて我々の想像を超越した行動です。

では、40数年前、母が初めて渡欧した時代はと言うと、ボーイングのジャンボジェットが初めて就航して間もない頃で、だいぶ行きやすくなってはいますが、当時は冷戦の最中。
ロシアの上空を飛べないのでアラスカのアンカレッジ経由で16~7時間はかかっていました。
日本人の海外旅行客が少しずつ増え始めた頃で、当時、ルノートルやコルドンブルーなどフランス料理学校にはまだ日本人も少なかった時代です。

そこには憧れというか、ロマンがあったのです。

今は旅行も誰でも簡単にできるようになりました。でも、外国旅行といっても美術館巡りや観光だけでなく何か現地に触れて見つけてこれるといいですよね。

私がヨーロッパに行く理由は家族のこともありますし、子供の頃向こうで育った頃のノスタルジーもあります。それとともに、アルテリーベの音楽家、ドレスの買い付け、現地のレストランの食べ歩き、そしてシェフとの交流などを通して、ヨーロッパをそのまま横浜にそのまま持ってくることが最も大きな理由です。

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リモージュからリヨン行きのプロペラ機

アルテリーベにご来店のお客様にそのロマンを少しでも感じていただけたらと思っています。
今度お越しいただいた時は、是非味わってみてください。

日比生

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