Décor 布団張り
2010,02,25 | 内装:Secession
アルテリーベの壁面の織物はヨーロッパの伝統的工法を用いて張られています。
布団張りや緞子張りといった工法で、実はシェーンブルン宮殿やヴェルサイユ宮殿などと同じ張り方です。日本では国会議事堂も同じような張り方をしています。
どのような工法かと言うと、壁面全体に木枠を作り、綿ネルを張って下地を施し、その上に仕上げの織物を上下左右に鋲留して壁面全体に張ります。下地に綿が入っているので、壁を触るとフカフカしています。音の反射も適度に緩和され、室内音楽を愉しむためには最適な環境になります。
アルテリーベの見えないこだわりの一つです。
Secession 分離派について
2010,01,10 | 内装:Secession
アルテリーベの室内装飾のスタイルを厳密にいうと、「ユーゲントシュティル」(独)の分離派のスタイルです。「ユーゲントシュティル」とはドイツ語のアールヌヴォーを指します。フランスの博覧会(1900)を機に新しい芸術をという運動が各地で起こり、ウィーンでは、グスタフクリムト(絵画)やオットーワグナー(建築)、ヨゼフホフマン(家具デザイン)が中心になって既存の閉鎖的な芸術協会とは別に発表の場を求めて結成した運動の総称です。
私はオットーワグナーの弟子のヨゼフ マリア オルブリッヒの建物や作品が特に好きで、この方の建物はオーストリア、ドイツほぼ全て見に行き、アルテリーベの室内装飾に彼の特徴を使わせていただきました。アルテリーベの支柱の柱に刻まれた月桂樹の葉の模様は、彼の設計の分離派会館の模様が由来です。 
1908年に40歳という若さで亡くなっているのが非常に悔やまれます。
日比生



