4月10日 生演奏と美食の饗宴「オーストリアワインの夕べ」

2014,03,21 | ワインのあれこれ, 新しいイベント

5つのオーストリアトップワイナリーが横浜に集まり、生演奏と美食の饗宴!

アルテリーベ横浜本店では、来る4月10日オーストリアワインとのマリアージュを愉しめる特別ディナーを開催します。
AWA社20周年記念に合わせ、オーストリアを代表する5つのトップワイナリーが来日します。
オーストリアワインの魅力を存分に味わっていただくために各生産者に1種類ずつワインを持ち寄っていただき、それに合わせた特別メニューをご用意します。
異国情緒あふれる横浜で、各ワイン生産者のこだわりとそれに合わせた料理のマリアージュを、アルテリーベの音楽家の生演奏とともに御楽しみください。
austrian_fair
日時: 2014年4月10日(木)
場所: アルテリーベ横浜本店
時間: 18:30受付 / 19:00開宴
定員: 限定60名様
料金: 16,000円 (お料理、お飲み物、サービス料、消費税込)
協力: AWA(株)エイ・ダブリュー・エイ

ご予約はこちらからどうぞ。
レストランご予約フォーム

お電話でのご予約はアルテリーベ横浜本店まで。
Tel:045-222-3346(受付時間 火~日 11:00~22:00)

ランスのお話1 ヴランケン&マダムポメリー

2010,10,27 | エトセトラ…, ワインのあれこれ

今回は、私が9月初旬に訪れたフランスのランスのお話です。
ランスはシャンパーニュ地方の都市で、ポメリー&ヴランケン社の本拠地です。

CIMG0249
ポメリー社は今世紀に入ってから、大型M&Aを繰り返しているので、少しここでご紹介したいと思います。
ポメリー社はもともとマダムポメリーが代々と築いてきた老舗シャンパーニュ社ですが、2002年にヨーグルトのダノンが高級市場に参入しようと買収、2年後にはダノンの計画変更に伴い、今度はルイヴィトンモエヘネシーで有名なLVMHが買収をします。
しかしながらLVMHは、本拠地をシャンパーニュ地方の第二の都市エペルネーに構えており、急遽買収によって長年ライバル関係にあったランスの老舗のポメリーさんと馬があわず、結局LVMH社が手放すことになり、そこでベルギー系のヴランケン社に2008年に再度買収され、ヴランケン・ポメリー社がたちあがりました。
これをきっかけにヴランケン・ポメリー社は、日本では、ポメリーブランドの販売権をメルシャン(こちらもキリンに買収)に売り、ヴランケン社は独自のヴランケン、ドゥモワゼル、エドシック・モノポール等のブランドを販売するべく独自販売網を築いていこうという戦略を立てています。

前置きが長くなりましたが、アルテリーベでは、そのエドシックモノポールのシャンパンを使っていこうと考えており、今回ランスに行くことにしたのが目的の一つです。CIMG0280

ポメリー社のカーヴは、ローマ時代のチョークの採石地下壕(クレイエール)をそのまま使用しており、地下30mまで階段で下ると天然のシャンパンカーブになっています。CIMG0282気温は12度に保たれており、地下遺跡は全て地下道で結ばれ、全長18kmもあるそうです。その貯蔵量なんと25,000,000本!貯蔵室には取引のある世界各地の名前がつけられていて、「KYOTO」を見つけました。CIMG0286

 

 

demoiselle2ポメリー社の向かいにあるドゥモワゼルの歴史的洋館も見てきました。
見事に修復保全されたアールヌヴォーの室内装飾は圧巻の一言。
demoiselle1アルテリーベでは、新しい控室を現在製作中ですが、良いインスピレーションをいただけました。
こちらももう少しで完成します!ご覧になりたい方いらっしゃいましたら、スタッフにお申し付けください。ご案内いたします!
次回は、シャンパーニュ地方第二編をお送りします!

ロゼワインのお話し

2010,09,19 | ワインのあれこれ

EOWINE秋なのにロゼワインのお話です。夏場のイメージのあるロゼワインですが、今回ご紹介するワインはこれからの季節にもお勧めです。
LISTEL FRANC de PIED EO WINE  リステル フラン ドゥ ピエ

産地はローヌ川河口の南仏の地中海沿岸に位置するカマルグ地方の塩分を含んだ平原です。

簡単にティスティング・コメントを。

外観は輝きのあるサーモンピンク、ピーチやアンズのコンポート、マンゴーやバナナ、小さな赤い果実の香り、味わいは最初に繊細さや優しさを感じ、後からふくよかなヴォリュームが広がります。

そして私が思うこのワインの最大の特徴は、後味の面白さ!なぜか熟成した白ワインのような味わいがあり、また古酒のような深い余韻が口に残るのです!

インポーターのVRANKEN社に確認したところ、

1.グルナッシュ・グリという珍しい品種100%で造っていること。
2.ぶどうを塩分を含んだ砂質土壌にうえ有機栽培していること。
3.全ての樹が接木をしていない自根であること。そして樹齢40~50年の樹から採れた葡萄を使用しているといった要因が関係しているということでした。

こちらと相性の良いお料理は、お昼では、Saumon à l’oseille mi-cuit à 53° 「サーモンのオゼイユ風味、53度の低温調理」。

また、ディナータイムのメイン料理であるHomard Breton sauce truffe liée à sa corail 「ブルターニュ産活オマール海老、コライユとトリュフのソース」やPigeonneau rôti 「フランス産仔鳩のロースト」と合わせるのもも面白いかと思います。それほどしっかりとしたロゼワインの常識を覆すような味わいです。

グラスワインでもお楽しみいただけるのでぜひ一杯。

St. Croix du mont 山の十字軍

2010,01,26 | ワインのあれこれ

今回はボルドーワイン、シャルミーユのご紹介です。charmille1
Appelationは、サントクロワデュモン、十字軍が駐留した丘がSainte croix du mont の由来です。

ボルドーのルピアックとソーテルヌの間に位置するこの丘は、ソーテルヌ地域を見晴らせるいいところです。作り手のアローさんは3代目で40ヘクタールの畑で葡萄を栽培しているとのこと。Image101そこでは貴腐ワインと赤ワインを作っています。実は、昨年8月友人の結婚式がボルドーであり、ワイナリー巡りをしました。DSCF1331

白は貴腐菌のつきやすい丘の麓から中段あたりまで育てていて、赤は日当たりのいい上のほうで育てています。樹齢7~8年の若い白葡萄もありましたが、赤のシャルミーユは中でも全て樹齢40年以上の葡萄の木で作られています。今年のワインガイド、Guide Hachetteで Coup du coeurに選ばれた2007年もの赤ワインは、全て完売してしまったとのこと。アルテリーベではまだ数本ご用意しています。太陽をいっぱい浴びたメルローとカベルネソーヴィニョンブレンドのふくよかなこのワインは値段もお手頃でお勧めのワインですよ。

北海道ウヰスキー探訪 余市編

2009,11,11 | ワインのあれこれ

ニッカウヰスキー発祥の地余市蒸溜所に行ってきました。

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こちらがニッカウヰスキー創業者

竹鶴政孝さんと奥様のリタさんです。

大正7年に単身スコットランドに渡り、ウヰスキーを学び、昭和9年にこの地余市に「大日本果汁株式会社」(ニッカウヰスキーの前身)を設立したそうです。ここ余市は彼がウヰスキーを学んだスコットランドと気候や風土がそっくりであったことが理由だそうです。

大正から昭和にかけてのその当時に、日本人など一人もいない異国の地で学び、厳しい寒さの北の大地でウヰスキー作りに一生を捧げる。  恐るべき発想、バイタリティー、行動力だと思いませんか。

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これはウヰスキーを蒸溜する為のポットスチルなるものです。(もちろん展示用)

これが展示してあるウヰスキー博物館ではウヰスキーの歴史やウヰスキーのできるまで、ウヰスキー樽の製造や日本のウヰスキーの父と呼ばれる竹鶴政孝さんの志まで紹介してくれます。

蒸溜所内をガイドさんが案内してくれたりもします。(無料で)

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こちらは旧竹鶴邸です。

竹鶴ご夫妻の住居を移築、復元したものだそうです。

中は、洋と和が混在するなかなかハイカラなお宅でした。

こんな感じで紹介していくときりがありませんが、何しろ敷地も広く、半日がかりくらいで楽しめそうな所でした。ウヰスキーの試飲もたくさんできるそうです。(これは有料)

「ウヰスキーづくりにトリックはない」が竹鶴さんの口癖だったそうで、その信念が今も受け継がれているのが伝わってくるようなニッカウヰスキー北海道工場でした。

もし、北海道へ行く機会のある方は是非どうぞ! おススメですよ!

門田