ボツ案その2 グランブルー Rejected project 2 Grand Bleu

2012,06,20 | エトセトラ…

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ちょうど5年前、トイレ付の山下公園のレストハウスの有効活用が議論されていて、レストハウスの民間事業者の公募がありました。弊社は、その公募に応募した会社の一つです。
民間事業者の公募のポイントは2つの点で面白味を感じました。
まず1点目が、民間に事業委託をすることにより今まで市が負担していた清掃費や管理費を無くし、逆にそこで家賃収益を得ることにより、市の財政負担を無くすことができること。すなわち、民間と上手に共存しながら公的な借金を減らせるという点。
2点目が、山下公園というヨコハマで最もメジャーな公園の中で、横浜らしい個性を創出することができるという点です。異国情緒漂うヨコハマをより魅力的な街にしていくことができるのではないかと胸を膨らませてしまいました。というのも、ここ10年でヨーロッパの公園内にもカフェなどが増えたから、横浜もその流れに乗るのかと思ったからです。パリの中心にあるチュイルリー公園にも公園内のカフェがあります。ミュンヘンのオリンピック公園にもソーセージと1リットルのジョッキの生ビールを売っているテラスがあります。横浜の公園は、うちが担って横浜の雰囲気をもっと良くしていくんだ、などと期待をこめてこの案の作成に入りました。案といっても、基本設計から、パース作り、素材選び、そして予算の計画書、公衆トイレの掃除から、屋根にはソーラーパネルをつけてエコを発信するなど、さまざまなことを計画に盛り込みました。また、この案には先日お話した木帆船計画とのつながりもあります。レストハウスの裏に船を停泊させ、そして、そこから船上ウェディングパーティを行うという構想も膨らませていました。
結果、当選したのは、コンビニ。えっ?審査の質問で、傘は販売するのかとか、聞かれ不思議な質問をするなあと思ったのも、出来レースだったのかと悟ったのは、審査を終えて出た結果を見てからでした。なんだ、横浜市はコンビニが欲しかったんだ。。。しかもテントがうちのパースのデザインと同様に青いし形状も似ているし上手く利用されたなあ。
公募って何?と自問自答しましたが、まだまだ私の力不足を身に染みて感じたときでした。

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